「わぁ…かわいい」

 星を象った青い石がついた可愛らしいイヤリングを見て、 は声を上げた。

「気に入ってくれた?」

「うんっ。ありがとう、周くん。すごく嬉しい」

「フフッ。 よかった。たくさん悩んだ甲斐があったよ」

「そんなに?」

「うん。 に喜んで欲しかったから、ね」

 そう不二が言うと、 は心底嬉しそうに微笑んで。

「ホントにありがとう。大切にするね」

 そう言いながら、小箱を大切そうに手で包み込んだ。
 その仕種がとても愛しくて、不二は色素の薄い瞳を細めた。
 そして。

「ねえ、

「 ? 」

「明日もデートしようね?
 そのイヤリングをつけた は絶対に可愛いから、一番に見たいんだ」

 蕩けるように甘い囁きと極上の笑顔でそう言われ、 は頬を朱色に染めた。
 けれど、しっかりコクンと頷いて。

「約束ね?」

 そう言って小指を差し出すと、不二は白くて細い指に自分の小指を絡めた。

「うん、約束」

 そして二人はホワイトデーの翌日も、二人きりのデートを楽しんだ。


 

 

 

 

END

周助くんからのお返しは気に入って頂けましたか?
VD同様WDも甘くしてみました。
でもね、どこを選んでも黒不二じゃないのよ。グレイなの。
そろそろ黒不二書きたい病が・・・!!

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