「わぁ…可愛い指輪」 嬉しそうに笑う恋人に不二はクスッと笑って。「気に入ってくれた?」 「うん、とっても」「よかった」 「ね、はめてみていい?」「もちろんだよ」 不二がそう答えると、 はドキドキしながら、桃色の小さな珊瑚がついた指輪を左手の中指にはめた。だがサイズが合わず、指輪は指の中程までしか入らない。 「あ…れ?」 困ったように首を傾ける に、不二は悪戯っぽく笑って。「 、違うよ」 「え?」「中指じゃなくて、こっちの指だよ」 そう言いながら、 の白い手を取って、中指にはまっている指輪を抜くと、彼女の左手の薬指にそれをはめ直した。「ほら、ぴったりでしょ」 にっこり笑って不二が言うと、 は指輪がはまっている指をじっと見つめて。「ホント、ぴったり」 「フフッ。 僕の想像した通り、すごく似合ってる」「ありがとう、周くん。ずっと大切にするね」 そう言って が微笑むと、不二も微笑み返した。
このあと二人は映画を観に行って、甘いデートを楽しんだ。
END むか〜し熱海で見た珊瑚の指輪が可愛かったんですよ(ヲイ) |