「わぁ…キレイ」 そう言いながら、 はペンダントを箱から取り出して、自分の掌に乗せた。小さなハートがついたシルバーのペンダントが、窓から差し込む光で反射して一層輝いて見える。 はペンダントから不二に視線を移して。 「ありがとう、周くん。大切にするね」 再び礼を言って
は微笑んだ。 「うん」 そう返事をして、 は留め金を外して、チェーンを首へ回した。
「どうかな?」 不二を窺うようにそう言うと、彼は顔を綻ばせた。「うん、すごく似合ってる。可愛いよ、 」 手放しに賛辞を贈ると、 は頬を僅かに赤く染めて、嬉しそうに微笑んだ。「ありがとう。すごく嬉しい」 「クスッ。僕も嬉しいよ。 が喜んでくれて」二人目を合わせて、どちらともなく微笑んだ。 それから二人はしばらく甘い時間に浸った。
そして店を出て、手を繋いで歩きながら。 「 、映画観に行こうか。君がこの前観たいって言ってたヤツ」「ホント?行きたいな」 そう答えると、不二は と繋いでいる手に僅かに力を込めて。「決まりだね。・・・今日はめいっぱいデートを楽しもうね?」 そう言って不二が に微笑みかけると、彼女も笑顔で頷いた。
そうして二人は、夜の帳が訪れるまで、甘い甘い時間を過ごした。
END 周助くんに「可愛いよ、
」って言わせたかったんです。 |