「わぁ…ブレスレットね」 不二がお返しにくれたものは、シルバーチェーンに小さな紫色の石がついたブレスレットだった。はブレスレットをそっと掌に乗せた。 「これってアメジスト?」 「ううん。この石はバイオレットジルコンって言うんだ」 耳馴染みのない宝石の名前に、
は考え込むように首を傾げた。 「誕生日石?」 「うん。366日すべてに誕生日石っていうのがあるんだ。自分の誕生日石を身につけると、幸せになれるんだって」 「そうなの? 周くんは何でも知ってるのね」 が感心したようにそう言った。すると。 「実はね、姉さんの受け売りなんだ。 そう言いながら、
の白い頬は見る間に赤く染まってゆく。 その言葉通り、不二は を朝まで離さなかった。
「おはよう、 。よく眠れた?」 「うん…」「クスッ。ちょっとムリさせちゃったかな?」 「や、もうっ…周くんのエッチ!」「ごめんごめん。機嫌直して、ね?」 不二は の額に軽くキスをした。そして、今日もまた蕩けるように甘い一日がスタートした。
END 誕生日石の設定を変えられなくてスミマセン(汗) |